-住まいづくりにぜひ、活用したいのが公的な支援制度です。一定の住居取得やリフォームに対して補助や税制優遇といった制度が数多く用意されています。国や地方自治体は、住宅の省エネや耐震、高齢者配慮などへの対応を積極的に進めています。こうした性能をたかめた住まい作りに対して、税制や補助などの手厚い支援制度を設けているのです。ここでは、どんな種類が・・・、内容は・・・と言った事を簡単にご紹介していきます。
グリーン住宅ポイント制度
一定の性能を持つ住宅を建築・購入、またはリフォーム工事を行った場合にポイントが発行されます。ポイントは一定の商品と交換できるだけでなく、「新たな日常」及び「防災」に対応した追加工事(グレードアップ工事を含む)も使うことができます。
●新築住宅の建築・購入
○高い省エネ性能等を有する住宅
・認定長期優良住宅 ・認定低炭素建築物 ・性能向上計画認定住宅 ・ZEHのいずれか
○一定の省エネ性能を有する住宅
・日本住宅性能表示基準で定める断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4以上の住宅
※それぞれ住宅性能に応じたポイントに加えて、条件が合えばポイントの加算を受け取ることも出来ます
●既存住宅の購入
○不動産登記事項証明書において「新築」と記載された日付が2019年12月14日以前であること
○既存住宅購入の、売買契約額が100万円(税込み)以上であること
○以下のいずれかに該当する住宅であること
①空き家バンク登録住宅
②東京圏の対象地域からの移住のための住宅(既存住宅)
③災害リスクが高い区域からの移住のための住宅(既存住宅)
④住宅の除却に伴い購入する住宅
●リフォーム工事
世帯の属性 | 若者・子育て世代 | 一般世帯(その他) | ||
既存住宅購入の有無 | あり | なし | あり | なし |
1戸当たりの上限 |
60万ポイント | 45万ポイント |
45万ポイント |
30万ポイント |
○対象となるリフォーム工事と発行ポイント
①~③のいずれかは必須のリフォーム工事となります(④~⑥は任意)
①開口部(窓・ドア)の断熱改修 | |||
ガラス交換 | 内窓設置 | 外窓交換 | ドア交換 |
大 7000ポイント/枚 | 大 20000ポイント/箇所 | 大 20000ポイント/箇所 | 大 28000ポイント/箇所 |
中 5000ポイント/枚 | 中 15000ポイント/箇所 | 中 15000ポイント/箇所 | 小 24000ポイント/箇所 |
小 2000ポイント/枚 | 小 13000ポイント/箇所 | 小 13000ポイント/箇所 |
②外壁・屋根・天井または床の断熱改修 | ||
外壁断熱 | 屋根・天井断熱 | 床断熱 |
100000ポイント/戸 |
32000ポイント/戸 | 60000ポイント/戸 |
③エコ住宅設備の設置 | ||
太陽熱利用システム・ 高断熱浴槽・高効率給湯器 |
節水型トイレ | 節湯水栓 |
24000ポイント/戸 | 16000ポイント/戸 | 40000ポイント/戸 |
④バリアフリー改修 | |
手すりの設置 | 50000ポイント/戸 |
段差解消 | 6000ポイント/戸 |
廊下幅等の拡張 | 28000ポイント/戸 |
ホームエレベーターの新設 | 150000ポイント/戸 |
衝撃緩和畳の新設 | 17000ポイント/戸 |
⑤耐震改修 | |
耐震改修 | 150000ポイント/戸 |
⑥リフォーム瑕疵保険等への加入 | |
リフォーム瑕疵保険又は 大規模修繕工事瑕疵保険への加入 |
7000ポイント/契約 |
今回は主に、グリーン住宅ポイントについてお話しました。特にグリーン住宅ポイントは締切間際となりましたが、※対象期間は、2021年10月31日(契約を締結)ワンランク上の住まい作りにおいても、まずは色々な支援制度を知るところから始めるのも良いでしょう。次回はいろんな優遇制度についても触れていきたいと思います。