近年、ますます甚大化し多くの被害を生み出す自然災害。上記はほんの一部です。
そういった災害がいつ起こるかは誰にも分かりません。
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自分の身を守るために!
「減災」とは被害を最小限におさえるための取り組みです。
どんな状況でも冷静な判断と適切な行動を取れるために日頃から対策をしておくことで、被害を少なくすることが
出来ます。自分の身の安全を守るための「自助」も大切です。
突発的な事故や自然災害に巻き込まれることになっても、
普段からの備えや訓練があれば、被害を受けにくくすることが出来ます。
1 自助・共助
自助とは自身の身を守ることで、共助は地域や身近にいる人同士で助け合うことを言います。行政の援助も大切ですが、支援が行き届くまでに時間がかかる可能性があります。「自分の身を守るためにできること」「家族でできること」「近隣住民とできること」を考えておくことが自助・共助による減災につながります。
2 地域の危険を知る
防災マップ(ハザードマップ)で自分の住んでいるエリアがどのような被害に合う可能性があるのか事前に確認しておきましょう。いざという時、焦ることなく身を守るためにも避難経路や避難場所を把握しておきましょう。
3 地震に強い家
自宅の耐震性に不安があれば、耐震診断を受けましょう。診断の結果に応じて耐震補強の為のリフォームをしておくと家屋倒壊の可能性が低くなります。耐震診断を受ける判断は自宅が平成12年以前に建てられているかがポイントになります。耐震診断や耐震補強工事をする際には、自治体によって補助金が出ることもあります。一度、確認してみましょう。
4 家具の固定
背の高い家具、重い家電など倒れた時に二次災害をうむ可能性があるものは、壁や床に固定しておきましょう。また、ガラスなどが飛び散らないように飛散防止フィルム張っておきましょう。実際に「首都直下型地震による被害想定」によると想定負傷者のうち約34%が家具などによってケガをするという試算も出ています。家具を固定することが自分だけでなく、家族の身を守ることにつながります。
5 日ごろからの備え
「外出時にもっていくもの」「自宅に用意しておくもの」の視点で考えることが大切です。災害はいつ起こるか分かりません。日ごろから災害に備えて必要物資を積極的に備蓄しておくことが大切です。
6 家族で防災会議
あらかじめ災害時の連絡先や連絡方法、合流場所を家庭内で共有しておきましょう。災害発生時に家族が一緒に居るとは限りません。離ればなれになっても再会できるように話し合いを行うことは大切です。
7 地域とのつながり
普段から近隣の人たちとコミュニケーションをとっておくことが大切です。小さい子供やお年寄り、障害のある人は災害時に支援が必要な場合があります。あいさつなど、普段からの声かけがいざという時の助け合いになります。実際に、阪神・淡路大震災でも家族や近隣住民が多くの人々を助けだしたという事例もあります。
減災の取り組みは日ごろの意識づけから
自然災害が多い日本では、被害を0にする「防災」よりも、災害が起こる前提で被害を最小限におさえる「減災」
に取り組むほうが合理的で現実性があります。
ただし、減災への取り組みは一朝一夕では成り立ちません。日ごろから、意識的に行動し、少しずつ準備を整え、
減災対策を維持継続させていくことが大切です。
窓の安全対策
災害に大して住宅のウイークポイントになるのは「窓」ではないでしょうか。
風だけで窓ガラスが割れることは少なく、原因の多くは風で飛ばされた物がぶつかる為に割れることが
ほとんどでしょう。 窓を考えて「減災」につなげる事ができないか・・・・。
最近の住宅はシャッター・雨戸をつけていないところもあるようですが、窓をしっかり守るのは
「シャッター・雨戸」です。飛来物が当たっても窓ガラスが割れるのを防いでくれるだけでなく、
避難時の導線確保にも役立てるはずです。
昨今の異常気象等でさまざまな災害が起きることが考えられます。
日ごろからの備えで巻き込まれる可能性も減りますが、突発的な事故や自然災害にも
適切な行動を取ることできるのではないでしょうか。そう言った「自助」を一人一人が意識するだけで
結果が違ってくるかもしれません。