玄関ドアの種類と選び方のポイント

玄関ドアは、家の第一印象を左右する言わば「住まいの顔」です。種類やデザインによって扉の機能や家の雰囲気が変わってきます。今回は、玄関ドアの種類や選び方のポイントをご紹介します。

玄関ドアの種類

玄関ドアの開閉方式は大きく分けると「両開きドア」「片開きドア」「引き戸」の3つになります。家の雰囲気に合わせてデザインで選ぶことも大切ですが、それぞれの方式によってメリットとデメリットがあるので考慮しておく必要があります。

玄関 両開きドア

LIXILアヴァントス

 両開きドアは取手のついたドアが2枚あって、観音開きで開閉するタイプの玄関ドアです。玄関の間口を広くすることができ、自転車やバイクなどを玄関で保管するご家庭にぴったりです。重厚なデザインで間口が広くなるので、玄関の面積を大きくとる必要があります。

玄関 片開きドア

玄関ドアとして一番ポピュラーな方式なのが片開きドアです。取手が片側についていて、ドアの押し引きで開閉するタイプのもの。色や形のバリエーションが多く、価格も他のタイプと比較すると安いのが特徴です。デザインがシンプルなので家の印象に反映されやすいので、外観に合ったものを選びましょう。

玄関 引き戸

YKKapより

引き戸は古くから日本家屋で使われる伝統的な玄関ドアの一種です。今では「スライドドア」や「スライディングドア」と呼ばれ、和風住宅だけでなく洋風住宅にも合うようなデザインのドアが増えてきています。2枚の扉を行違うようにスライドさせて開閉する引き違い戸や、1枚の引き戸をスライドさせて開閉する片引き戸、2枚の引き戸を両側の壁に引き込んで開閉する両引き込み戸の3種類があるので、住宅のデザインに適したものを選ぶようにしましょう。

片袖ドア、両袖ドアってなに?

ドア部分の左右どちらか、または両側にガラスがはめ込んであるタイプの玄関ドアです。玄関内に光を入れたいけれど玄関ドア自体はシンプルにしたいと言う場合におすすめです。玄関が明るくなって開放感が高まります。

玄関ドアのカラー選びのポイント

YKKapより

玄関ドアのカラーは、家に馴染む色を選ぶのが基本です。壁の色が白っぽいのに濃い色合いのドアを付けると、浮いてしまいます。玄関にはそれなりの風格が欲しいところですが、シンプルなデザインの住宅に重厚感がある玄関ドアというのもアンバランスになってしまいますよね。玄関のドアのカラー選びのポイントは以下の通りです。

1 壁や玄関ドア周辺の色に馴染む色が基本

2 強いアクセントカラーは、家を選んでしまうので要注意

3 暖かみと高級感のバランスが良いウォールナット系が人気

4 汚れが目立ちにくいのはグレー系

5 道路や庭の樹木とのバランスも考慮に入れる

家周りの雰囲気に馴染む色、家のデザインとバランスのとれた色の玄関ドアを見つけましょう。

玄関ドアの防犯対策

現在では空き巣等の犯罪が増えてきおり、住まいの防犯についての関心が高まってきています。空き巣犯は玄関から堂々と侵入することが多いということもあり、玄関ドアの防犯対策は完璧にしておきたいですよね。

古い住宅の場合は、玄関ドアとドア枠の間に隙間ができています。このす隙間にバールを差し込んでこじ開けられないように、玄関の内側に取り付けるガードプレートというものがありホームセンターなどで気軽に購入できます。

防犯対策が施された玄関ドアは、スマートコントロールキーや鍵のコピーがしにくいディンプル錠などのピッキングを防止する機能、1つのドアに2ヶ所鍵をつける2ロック方式というものがあります。
  

玄関ドアで断熱対策はできる?

LIXILグランデル2

玄関ドアを断熱ドアにすると家の電気代は安くなるのでしょうか?空調費というのは空間の大きさや地域によって決まります。つまり空調費を安くしたいのであれば、家全体の断熱性能を高める必要があります。

玄関は室内の空気が最も逃げやすい場所です。玄関ドアの断熱性を高めると、快適な温度が逃げにくくなり冬の底冷えも軽減することができます。最近では、断熱性の高い玄関ドアが各メーカーで製造されており、冬の寒さが気になる地域でよく使用されています。

住まいの顔になる玄関ドアを選ぼう

玄関ドアは、家の雰囲気に馴染む1枚を選ぶことが大事です。ご家族のライフスタイルや個性に合った玄関ドアで、素敵な住まいを作ってくださいね。

                                                                                                             S.Y